ゴルフ百科事典

人手不足でも安全を落とさずにコース管理を回すには、作業の優先順位をどう決める?

コース管理・人材

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まず答え

まず事故につながる危険対応と安全確保を外さず、その次にグリーン・ティー・フェアウェイなどプレーへの影響が大きい場所へ人手を集中させます。人手が足りない日は、低利用エリアや見た目中心の作業を減らし、作業時間を確保するのが基本です。

詳しい解説

人手不足の日に、普段の作業をすべて同じ頻度で続けようとすると、安全確認や重要作業まで薄くなります。優先順位は「事故を防ぐ」「プレーと芝への影響が大きい」「後回しにできない」の順で考えるのが実務的です。

最初に外せないのは安全です。管理スタッフがプレー中の組と同じ場所で作業する場合は打球事故の危険があり、USGAも作業者とゴルファーが互いを確認してからプレー・作業する必要性を強調しています。倒木、機械や散水設備の異常、雷や冠水など、そのまま営業すると人へ危険が及ぶ問題は、仕上がりより先に対応します。危険な区画を閉じる、作業を止める、プレーを迂回させる判断も優先事項です。

安全を確保したら、限られた人手をプレーへの影響が大きい場所へ寄せます。USGAは人員が大幅に減った状況では、グリーン・ティー・フェアウェイなどプレーの中心となる区域へ労力と資材を集中し、ラフ、バンカーの頻繁な整備、景観など優先度の低い管理を減らす考え方を示しています。別のUSGA資料でも、GPSで実際の利用場所を確認し、ほとんどプレーされない区域の管理を減らして重要区域へ人員を回す方法が紹介されています。

さらに、重要な作業がプレーとぶつかって効率も安全も落ちるなら、短時間でもスタートを止める「管理時間」を作る方法があります。USGAは、ティータイムの空白を設けることで、少人数でも刈り込み、バンカー整備、エアレーションなどを効率よく行いやすいとしています。

つまり、人手不足時の優先順位は「全部を薄くやる」ではありません。安全上の問題を先に除き、次にプレーと芝の健全性へ影響の大きい作業へ集中し、低利用・見栄え中心の作業は一時的に落とします。具体的な順番は、天候、設備、営業状況で変わるため、固定の全国共通順位ではなく、その日の危険度と影響度で組み替えます。