ゴルフ百科事典

狙う距離がアイアンの番手の中間になったとき、番手を替えるのと振り幅を変えるのはどちらを優先する?

アイアン距離管理

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まず答え

どちらかを常に優先する決まりはありません。番手を替えて通常に近いスイングをする方法と、同じ番手で振り幅を変える方法を実測し、キャリーのばらつきが小さい方を基本にします。弾道の高さ、風、グリーンの止まり方まで含めて使い分けます。

詳しい解説

アイアンの中間距離では、たとえば7番アイアンを弱く打つ方法と、8番アイアンを強めに打つ方法のように、複数の作り方があります。どちらが正解かは一律には決められません。

部分的なスイングは、フルスイングを単純に小さくしただけの動きではありません。Toddらは13人の男性ゴルファーにフルショットと部分ショットを打たせ、クラブ・ボール・身体運動・地面への荷重を測定しました。その結果、部分ショットでは身体の動きが一様に縮小するのではなく、部位ごとに減り方が異なり、フルスイングの単純な縮尺版ではないことが示されました。

別の研究では、プロとエリートアマチュア45人が40、55、70メートルの部分ショットとフルショットを行い、部分ショットでも身体各部の運動連鎖は維持される一方、距離に応じて速度を調整していました。つまり、振り幅を変えて距離を作る方法は独立した技能として練習する価値があります。

一方、クラブを替えると長さ、ロフト、質量特性などが変わるため、同じフルスイングでもクラブヘッド速度や身体運動は完全には同じではありません。5番アイアン、9番アイアン、ドライバーを比較した研究でも、には共通点がある一方、クラブによって運動学的な差が確認されています。

実用上は、同じ中間距離を2通りで打ち比べます。たとえば①長い番手を抑える、②短い番手を強めに打つ、のそれぞれを複数球打ち、平均キャリーだけでなく左右・前後のばらつき、打ち出し高さ、着弾角度を記録します。最も狭い距離分布を作れる方法を通常の基準にします。

ただし、同じキャリーでも弾道は同じになりません。低く打ちたい、向かい風が強い、奥へ外したくない、硬いグリーンで高さが必要、といった条件で選択は変わります。『中間距離は必ず番手を上げて抑える』『必ず振り幅で合わせる』ではなく、自分の実測分布と必要な弾道で決めます。