ウェッジ・距離管理
ウェッジは、フルショットの飛距離だけ覚えればいい?
いいえ。フルショットのキャリーは基準になりますが、それだけでは番手間や100ヤード以内に距離の隙間が残ります。各ウェッジで、自分が再現しやすい2〜3種類の振り幅ごとの平均キャリーを持つと、必要距離に合う選択肢を増やせます。固定の「半分・4分の3」に全員が合わせる必要はありません。
フルショットのキャリーは、ウェッジの距離管理を始める基準です。ただし、それだけを覚えても、フルショット同士の間や、最も短いフルショットより内側には距離の隙間が残ります。
そこで使えるのが「距離マトリクス」です。各ウェッジについて、フルショットに加えて、自分が繰り返しやすい短めの振り幅をいくつか決め、それぞれの平均キャリーを記録します。たとえば3本のウェッジで3種類の振り幅を安定して再現できれば、コースで使える基準距離は3個ではなく9個に増えます。
PGAやタイトリスト(Titleist)の指導でも、まず各ウェッジのフルショットの平均キャリーを確認し、その後に短い振り幅を測って距離表を作る考え方が紹介されています。トラックマン(TrackMan)もクラブごとのキャリー、トータル、散らばり、番手間の距離差を個人データとして把握することを重視しています。
ただし、「腰から腰なら必ず50ヤード」「時計の9時なら全員同じ割合」といった共通換算はありません。振り幅、速度、ロフト、打点、ボール、気象条件で実際のキャリーは変わります。大切なのは呼び方ではなく、自分が再現できる振り幅を同じ条件で複数球打ち、平均キャリーを自分の基準として持つことです。
また、グリーンへ落とす距離を決める場面では、まずキャリーを基準にする方が使いやすいです。着地後のランはグリーンの硬さや傾斜で変わるためです。クラブやボールを替えた時、スイングが大きく変わった時は、距離表も測り直します。
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