芝の 日照は、 「何時間 当たったか」だけで 判断できる?
芝草生理・生育環境
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まず答え
いいえ。芝が受け取る光は、日照時間だけでなく光の強さも重要です。管理では、光合成に使える光を1日分積算したDLI(1日の光量)を使うと、弱い光が長時間続く場合と、強い光が短時間当たる場合を区別しやすくなります。
詳しい解説
芝の光環境を「日が何時間当たったか」だけで判断すると、実際の生育条件を見誤ることがあります。植物が光合成に使うのは主に400〜700nmの光で、重要なのはその光を一日を通じてどれだけ受け取ったかです。
そこで使われる指標がDLI(Daily Light Integral)です。DLIは、光合成に利用できる光を24時間でどれだけ受けたかを積算した値です。たとえば、弱い光が8時間続く場所と、強い直射光が4時間当たる場所は、同じ「日照時間」では比較できませんが、DLIなら受け取った光の総量として比べやすくなります。
USGAが紹介した研究では、移行帯で0.125インチに管理したクリーピングベントグラスのグリーンについて、良好な品質を維持する目安としてDLI約30 mol/m²/dayが示されました。ただし、これは全ての芝・地域に共通する固定値ではありません。芝種・品種、刈高、季節、気温などで必要な光量は変わります。
また、光量だけでなく、木陰では届く波長の構成も変わります。したがって、コース管理では「何時間日が当たるか」に加えて、光量計などで実際のDLIを測り、芝種や管理条件と一緒に評価する方が実態に近くなります。