ゴルフ百科事典

同じキャリーを違うロフトと振り幅で打ち分けるのは、どんな場面で有利?

ウェッジ・距離/弾道選択

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まず答え

有利です。同じキャリーでも、使うロフトや振り幅が変わると、打ち出し高さ・・スピン・ランが変わり得ます。風、越える障害、ピン位置、に合わせて、同じ着地点へ別の弾道で運べるのが利点です。固定の組み合わせではなく、自分が再現できる選択肢を複数持つのが実用的です。

詳しい解説

同じキャリーを出せても、ショットの中身まで同じとは限りません。ロフトの違うウェッジや異なる振り幅を使うと、インパクト時のロフト、クラブ速度、、スピンなどが変わり、同じ場所へ落としても着地後の止まり方が変わります。

同じキャリーへ届いても、打ち出し条件により高さや入射角の異なる軌道を取り得ます。図は空気抵抗と揚力を省いた放物運動の架空例で、二つの軌道の初速・角度は同じと仮定していません。実際のゴルフボールでは回転や風等も関わり、同じキャリーや高い球だけで着地後の転がりやスピン量は決まりません。

韓国女子プロを対象に、20m・30mのピッチショットとロブショットを比較した研究では、同じキャリー距離でも、ボール位置、シャフト角、、クラブヘッド速度、打ち出し角などに違いが見られました。30mではロブの打ち出し角がピッチより約10度大きく、選手は同じ距離を異なる弾道で作り分けていました。

実戦では、手前の障害を高く越えて止めたいなら高めの弾道が使いやすく、強い風の中や十分に転がせる状況では低めの弾道が扱いやすいことがあります。ただし、高い球ほど必ずスピンが多い、低い球ほど必ず転がる、と固定はできません。芝や水分、、、ボール、着地面の硬さでも変わります。

使い分けるなら、まず自分のウェッジごとに再現できる振り幅の平均キャリーを測り、同じキャリーを作れる組み合わせを2つほど持ちます。そのうえで、打ち出し高さ、着地角、ラン量、左右・前後の散らばりを比べます。コースでは「何ヤード飛ばすか」だけでなく、「どんな高さで落として、どれだけ転がしたいか」まで含めて選ぶと、この打ち分けが生きます。