飛距離が 落ちた とき、 ヘッドスピード不足と 初速効率の 低下を どう 見分ける?
飛距離低下・初速効率
まず答え
同じクラブの普段値と、クラブヘッド速度・ボール初速・スマッシュファクター(ボール初速÷クラブヘッド速度)を一緒に比べます。クラブ速度が落ちてスマッシュが普段並みなら速度側、クラブ速度は同程度なのにボール初速とスマッシュが落ちるなら衝突効率側の影響が大きいと考えます。両方落ちていれば両方です。
詳しい解説
飛距離が落ちたときは、いきなり「振れていない」「ミートが悪い」と決めず、クラブを振る速度と、衝突後にボールへ移った速度を分けて見ます。
クラブヘッド速度はインパクト直前のヘッドの速さ、ボール初速はインパクト直後のボールの速さです。スマッシュファクターは「ボール初速÷クラブヘッド速度」で、この2つの比率を見ます。したがって、同じクラブで普段よりクラブ速度だけが落ち、スマッシュファクターがほぼ同じなら、飛距離低下の主な入口は速度側と考えやすくなります。
逆に、クラブ速度は普段と同程度なのにボール初速が落ち、スマッシュファクターも低下しているなら、衝突側の効率低下を疑います。打点が芯から外れた、スピンロフトが変わったなど、インパクト条件の変化が候補になります。ただしスマッシュファクターは結果としての速度比なので、これだけで「芯を外した」と原因を一つに決めることはできません。
速度と効率は別々に変わり得ます。ゴルファーを対象にした高速素振りウォームアップの研究では、クラブヘッド速度が上がってもボール初速は増えず、スマッシュファクターが低下した条件がありました。つまり「速く振れた=そのままボール初速も増える」とは限りません。
実用上は、同じクラブで複数球を打ち、①クラブヘッド速度、②ボール初速、③スマッシュファクター、④打点を普段の自分の範囲と比べます。クラブ速度低下だけなら速度側、スマッシュ低下だけなら衝突側、両方なら両方を候補にします。
最後に、キャリーはボール初速だけでなく打ち出し角、スピン量、風や気温などにも左右されます。クラブ速度とボール初速が普段どおりなのに飛距離だけ落ちている場合は、打ち出し・スピン・環境条件まで確認します。1球ではなく複数球で傾向を見ると、原因を切り分けやすくなります。