ゴルフ百科事典

スタンス幅は、クラブごとに変えた方がいい?変えると何が変わる?

アドレス・スタンス

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まず答え

クラブごとに同じ幅へ固定する必要はありません。熟練者の3D計測ではドライバーで6番・9番アイアンよりスタンスが広い例が確認されています。ただし、幅だけを変えれば性能が上がるとは言えず、安定性・回転・下肢負荷・打球結果を合わせて見ます。

詳しい解説

は、左右の足の間隔です。クラブが変わっても必ず同じ幅に固定する必要がある、という強い根拠はありません。

スタンス幅は、かかと中心間など測定点を定めて比較します。つま先を開けばつま先側の距離も変わるため、足の向きと幅を分けて記録します。図は一つの測定方法で、全研究に共通する定義や推奨幅ではありません。

Sinclairらは熟練男性35人にドライバー、6番アイアン、9番アイアンを打たせ、全身を3次元計測しました。アドレス時のスタンス幅は、ドライバー平均0.52 m、6番アイアン0.47 m、9番アイアン0.46 mで、ドライバーが有意に広い結果でした。3本の運動波形は全体としてよく似ていましたが、ドライバーではクラブヘッド速度も大きく、体幹・股関節・膝の姿勢にもクラブ間差がありました。

ただし、この研究はクラブを替えたときに自然に生じた違いを観察したもので、「ドライバーで足を広げたからヘッド速度が上がった」と因果を証明したものではありません。クラブ長、重量、ボール位置、狙う弾道なども同時に違います。

スタンス幅そのものを操作した研究では、20人がドライバーを打った際、広いスタンスは本人が選んだ通常幅よりリード膝のピーク外部内転モーメントを小さくしましたが、クラブヘッド速度に有意差はありませんでした。つまり、幅の変更は下肢の力学を変え得ますが、「広いほど速く振れる」と単純には言えません。

実用上は、ドライバー・アイアン・ウェッジで毎回同じ幅へ縛るより、クラブごとに基準幅を決めて複数球を比較します。見る項目は、バランス、回転のしやすさ、、クラブ速度、入射条件、球の散らばりです。研究で観測された0.52 mなどの平均値を、そのまま身長や体格の違う全員の正解にはしません。