スタートが 遅れている とき、 スターターは 組間隔を 予定より 詰めて 出していい?
スタート管理・プレーペース
まず答え
遅れを取り戻すために一気に間隔を詰めるのは避けるのが基本です。競技では遅延を記録し、委員会の方針に従って少しずつ元の時刻へ戻します。間隔を狭めすぎるとコース内に組が増え、待ち時間をかえって拡大させることがあります。
詳しい解説
スタートが数分遅れたとき、その遅れを一度に取り戻そうとして後続組を予定より短い間隔で次々に出すと、1番ティーの列は短く見えても、待ちをコース内へ移すだけになることがあります。
USGAの競技用スターター手順では、プレー中にスタートが遅れた場合は実際の遅延時間を記録し、関係する競技運営担当へ伝えることが示されています。そのうえで、元のティータイムへ戻す場合も「徐々に」取り戻すよう求めており、一気に後続組を詰めて出す運用にはしていません。
理由は、スタート間隔とコース内の処理能力が別だからです。R&Aのプレーペース資料は、組間隔が狭すぎるとコース上の組数が過剰になり、待ち時間が増えると説明しています。また、遅延を吸収する方法として、あらかじめ空き枠を入れる「スターターズ・ギャップ」も紹介しています。
USGAがロサンゼルスのRancho Parkで行った調査でも、実際に各組がコースを流れる間隔よりスタート間隔が短いと、後ろの組ほど遅れが累積しました。つまり、遅れたからスタート間隔をさらに短くすると、原因によっては状況を悪化させます。
実務では、①遅延の原因と実際の遅れを記録する、②委員会や運営責任者へ共有する、③元の時刻へ戻す必要がある場合も少しずつ調整する、④コース内が詰まっているなら無理に送り込まず、空き枠などで流れを回復させる、という順が安全です。何分まで詰めてよいかという共通の固定値はなく、組人数、最初の数ホールの処理時間、競技条件、コースの混雑状況で判断します。