ゴルフ百科事典

シャフトやヘッドの接着に使うエポキシは、温度で接着強度が変わる?

組立・接着

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まず答え

変わります。ただし『硬化させる温度』と『硬化後に使う温度』は別です。温度は硬化の速さや、完成した接着層の強度へ影響しますが、程度は製品・材料・接着条件で違い、共通の加熱温度や使用上限は決められません。

詳しい解説

温度の影響を考えるときは、接着剤が固まる途中の温度と、固まった後に受ける温度を分けます。

硬化時には、同じ製品でも温度と時間によって強度の立ち上がりが変わります。3MのDP420技術資料には、異なる硬化温度・時間で接着した試験片を室温で測るデータがあります。のクラブ組立用の加熱硬化装置資料も、接着剤メーカーの指定条件に加え、室温や部品が実際に設定温度へ達するまでの時間を考える必要があると説明しています。表面が固まったことだけでは、必要な強度に達したとは判断できません。

硬化後も、温度に関係なく一定の強度が続くとは限りません。DP420の資料では、同じ硬化条件の接着試験片でも、試験時の温度やその温度に置いた時間によってせん断強度が変わっています。ただし、これは規定材料・形状での試験で、完成したゴルフクラブの耐熱限界を直接示す値ではありません。

したがって、寒い工房での硬化不足と、完成品が高温へさらされることを同じ問題として扱わないことが大切です。使う接着剤の硬化条件・耐熱データに加え、シャフト、ヘッド、塗装、等の条件も確認します。強くしたいからと任意に加熱したり、別製品の温度表を流用したりせず、製品と組立方法に合う指定を基準にします。