ゴルフ百科事典

ゴルフ場でいう「生態系サービス」とは?

自然再生・環境価値

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まず答え

自然の働きから人が受ける便益のことです。ゴルフ場では、雨水の流出を和らげる働き、暑さの緩和、受粉する生き物の生息場所、自然の中で楽しむ機会などが対象になります。緑地があるだけで、その効果が同じように得られるわけではありません。

詳しい解説

生態系サービスは、人が自然から受け取る便益をまとめて捉える言葉です。EPAは、食料や水、防災、健康、経済などを支える自然の便益として説明しています。単に植物や動物の種類を数えることとも、ゴルフ場が利用客へ提供する接客サービスとも違います。

ゴルフ場を含む都市の緑地では、雨水を受け止めて洪水リスクを和らげること、栄養塩を取り込むこと、受粉を担う生き物や野生動物の生息場所を提供すること、周辺の暑さを緩和することなどが調査されています。USGAが支援するNatural Capital Golfの研究も、プレーの場としての価値に加え、こうした機能を評価の対象にしています。

自然の中で景観を楽しんだり、運動やレクリエーションをしたりする機会も、生態系サービスに含まれます。一方、これらはどのゴルフ場でも同じ量だけ生まれるものではありません。土地の状態、水系との接続、植生、周辺環境、管理方法などを見て評価します。

そのため、自然再生を行ったという事実だけで、すべての便益が増えたと決めることはできません。何を回復させ、誰にどんな便益が生じることを目指すのかを分けて考えます。

この言葉は「ゴルフ場は無条件に環境へ良い」と結論づけるためのものではなく、景観の見た目や敷地面積だけでは捉えにくい自然の働きを、具体的に評価するための考え方です。