ゴルフクラブの 「熱処理」は、 何を 変える 工程?
素材・製造
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まず答え
金属を決められた温度で加熱・冷却し、硬さ、強さ、粘りなどの性質を調整する工程です。溶かして形を作ることとは異なり、すべての熱処理が金属を硬くするわけでもありません。クラブでは、たとえばウェッジの溝周辺の耐久性を高める目的で使われます。
詳しい解説
熱処理は、金属を固体の状態で加熱・冷却して、用途に必要な機械的性質を調整する工程です。FAAの材料解説では、熱処理によって硬く強くする場合も、軟らかく加工しやすくする場合もあり、一度の処理ですべての性質を同時に最大化できるわけではないと説明しています。
何が変わるかは、金属の種類、温度、保持時間、冷却の方法などで異なります。したがって「熱処理済み」と書いてあるだけで、硬さ、打感、耐久性のどれが、どの程度変わったかまでは判断できません。金属を溶かして形を作る鋳造や、力を加えて形を作る鍛造とも、工程の目的を区別します。
ゴルフクラブでの具体例はウェッジの打撃面です。TitleistはVokey SM10のインパクト領域に高周波熱処理を施し、未処理の溝に比べて溝の縁の耐久性を高める設計だと説明しています。これはメーカーが示す特定モデル・部位の処理であり、すべてのクラブが同じ処理を受けるという意味ではありません。
また、耐久性の改善が、そのままスピン量や飛距離の増加を保証するわけではありません。製品を比較するなら、何の金属の、どの部位を、何の性能のために処理したのかを確認します。