ゴルフの 「前後 足圧配分」って 何?
アドレス・足圧
まず答え
足裏にかかる圧や床反力が、つま先側と踵側のどちらへ寄っているかを見る考え方です。左右の足に何%ずつ乗っているかとは別の軸で、足圧中心(COP)の前後位置などで評価します。測定法や区分によって数値の意味が変わるため、固定の理想比率としては扱いません。
詳しい解説
「前後足圧配分」は、足裏への荷重がつま先側(前足部)と踵側(後足部)のどちらへ寄っているかを見る考え方です。右足と左足のどちらへ荷重しているかという左右配分とは別で、同じ50対50の左右配分でも、両足ともつま先寄りか踵寄りかで前後の状態は異なります。
研究では、足裏の細かな圧分布をインソール型の圧力計で測る方法と、フォースプレートから足圧中心(COP)の前後位置を求める方法があります。COPは床から受ける力の作用点をまとめた位置で、つま先側へ移れば前方、踵側へ移れば後方へ寄った状態を表します。ただし、COPの位置と個々の足裏領域の圧力値は同じ指標ではありません。
Kimらがプロゴルファー11人のアドレスを3次元計測した実験では、ボールを身体へ近づけるとCOPが後方へ移り、遠ざけると反対方向へ変化しました。つまり前後足圧は、単独で固定される姿勢ではなく、ボールとの距離や身体姿勢の変更に伴って変わり得ます。
また、BallとBestはゴルファーのCOPを左右方向だけでなく前後方向でも解析し、ゴルファー間に異なるパターンがあることを示しています。前後の圧移動には個人差があるため、『常につま先何%・踵何%が正解』という一つの比率へまとめることはできません。
実用上は、前後足圧配分を見るときに、①左右配分と混同しない、②COP位置なのか前足部・後足部の圧力値なのかを確認する、③同じ計測器・同じクラブ・同じアドレス条件で比較する、という3点が重要です。数値そのものより、極端なつま先寄り・踵寄りが打点や姿勢の再現性とどう結び付くかを確認して使います。