ゴルフ百科事典

ゴルフの「始動速度」って何?

スイング計測・フェーズ

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まず答え

始動速度は、アドレスからを始めた直後に、クラブ・手・腕・体幹など指定した対象がどれくらい速く動き出すかを見る考え方です。研究上の統一された単一指標ではないため、何の速度を、どの区間で測ったかを確認する必要があります。

詳しい解説

ゴルフでいう「始動速度」は、スイング開始直後の動きの速さを表す言葉ですが、研究で統一された一つの標準指標ではありません。

3D解析では、クラブヘッド、手、腕、胸郭、骨盤など対象ごとに位置や角度の時間変化から速度を計算します。同じ「始動」でも、クラブが動き始めた瞬間、手が動き始めた瞬間、身体セグメントが回転を始めた瞬間は完全には一致しません。そのため、始動速度という数値を見るときは、対象と開始イベント、平均速度か瞬間速度かを確認する必要があります。

速度とを区別する関連研究として、Chuらは308人のゴルファーを解析し、ダウンスイングで腕・手首を遅くすることなどとボール速度の関係を調べています。これは、アドレスからバックスイングへ動き始める速さの良否を調べた研究ではありません。HoranとKavanaghの別の研究では、男性プロ14人の頭部・胸郭・骨盤について速度とピーク時刻を部位別に解析しています。これらの結果から、を速く、または遅くすべきとは結論づけられません。

このため「ゆっくり始動すれば良い」「速く始めれば飛ぶ」と始動速度だけでスイングの良否は決められません。始動後の、切り返し、各部位の速度変化、クラブ速度、や球筋まで含めて評価します。

実用上は、同じ機器で同じ対象を測り、良いショットと悪いショットで始動直後の速度曲線がどう違うかを見るのが安全です。別の解析機器の「始動速度」を比較する場合は、定義と計算区間が同じかを先に確認します。