ハンドウォータリングとは?
灌水・手散水
まず答え
ハンドウォータリングは、ホースで乾いている地点だけへ必要量を補水する散水方法です。グリーン全体を一律に濡らすのではなく、水分計や芝の状態を見て局所的に水を入れるため、過湿を避けながら乾燥ストレスを防ぎやすくなります。
詳しい解説
ハンドウォータリングは、管理スタッフがホースを使い、乾いている場所へ狙って水を与える方法です。自動スプリンクラーでグリーン全体へ同じ時間散水する方法とは役割が違い、必要な地点だけを補水できることが大きな利点です。
グリーンは同じ一面でも乾き方が均一ではありません。日当たり、風、傾斜、根域の深さや構造などによって、尾根や盛り上がった部分は乾きやすく、低い場所は水分が残りやすいことがあります。全面へ多めに散水して乾燥地点へ合わせると、すでに十分な場所まで過湿になり、表面が軟らかくなったり芝の根域環境を悪化させたりすることがあります。
そこで管理者は、携帯型の土壌水分計や芝のしおれ方、天候などを確認し、必要な地点だけへホースで水を足します。USGAも、ハンドウォータリングは自動散水設備の限界を補い、乾いた場所だけへ精密に水を届ける方法として説明しています。
日中にホースで散水しているからといって、朝の散水が失敗したとは限りません。朝の時点で一日を乗り切れるよう水分を整えても、暑さや強風で局所的に乾燥が進めば追加補水が必要になります。反対に、予防のため全面を夜間に多く濡らしておくと過湿部を作りやすくなります。
なお、ハンドウォータリングは『できるだけ水を少なくすること』自体が目的ではありません。芝が必要とする水分を確保しつつ、濡らしすぎる場所を減らして、水分のばらつきを小さくするための方法です。適正な水分値や補水量は、芝種、根域、季節、天候によって変わります。