ゴルフ百科事典

ゴルフスイングの「膝伸展タイミング」って何?

関節運動・膝

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まず答え

膝伸展タイミングは、膝が曲がる方向から伸びる方向へ切り替わる時点や、伸展が進む時点を、トップやインパクトなどのスイング基準時刻に対して表したものです。研究・計測法で定義が異なるため、数値だけを横比較せず、どの脚・どの基準・どの算出法かをそろえて読みます。

詳しい解説

膝伸展タイミングは、スイング中の膝関節角の時間変化を見て、「いつ膝が伸びる方向へ動き始めたか」「いつ伸展が最も速くなったか」「いつ一定の伸展角へ達したか」などを時刻として表す考え方です。単にインパクト時の膝角度を見る指標ではありません。

完全伸展側へ向かうほど屈曲角が減る定義の架空例です。伸展開始と最大伸展速度の時刻を区別します。実測の膝運動、基準イベントに対する最適時刻、研究の平均値を表しません。

3D動作解析では、大腿と下腿の相対角を時間ごとに記録し、アドレス、トップ、ダウンスイング開始、インパクトなどのイベントと対応させます。どの時点を『伸展開始』と呼ぶかは、屈曲角が減少へ転じた瞬間、角速度の符号が変わる瞬間、伸展速度のピークなど、解析ルールによって変わります。そのため、別の研究や機器で出た『○秒前』『ダウンスイング○%』を同じ指標として扱う前に定義確認が必要です。

Choiらは熟練18人・未熟練23人のゴルフスイングを6台の赤外線カメラと2枚のフォースプレートで測定し、左右膝の屈曲・伸展角とモーメントの時間的な関係を解析しました。熟練群ではリード膝とトレイル膝で屈曲・伸展に関わる時間特性が同じではなく、左右脚を一つの固定で扱えないことが示されています。

実用上は、右打ち・左打ち、リード脚・トレイル脚、角度の正負、基準イベント、伸展開始と伸展速度ピークのどちらを指すかをそろえます。膝を早く伸ばせば飛ぶ、インパクトまでに伸ばし切るべき、といった固定処方に使うのではなく、骨盤・地面反力・・クラブ速度と同じ時間軸で確認する指標として扱うのが適切です。