ゴルフスイングの 「リード足・トレイル足の 非対称」って 何?
地面反力・左右脚協調
まず答え
リード足・トレイル足の非対称は、左右の足が同じ大きさ・向き・タイミングで地面反力を出すのではなく、それぞれ異なる役割で全身の移動と回転を作ることです。左右差があること自体を、バランス不良とは判断しません。
詳しい解説
リード足・トレイル足の非対称は、左右の脚が鏡写しのように同じ働きをするのではなく、力の大きさ・向き・タイミング・回転への寄与が異なる状態を指します。右打ちなら左足がリード側、右足がトレイル側です。
Petersonらの2016年研究では、高技能ゴルファー11人が6番アイアンとドライバーを打ち、左右脚の水平地面反力、その向き、作用腕を別々に解析しました。ドライバーでは6番アイアンより全体の回転インパルスが大きく、その増加にはリード側脚の水平地面反力増加が関わっていました。一方、トレイル側脚の水平反力の向きはクラブ間で比較的保たれ、リード側では力の向きも目標線へ近づく方向に変化しました。
別の高度熟練男性63人の研究でも、クラブヘッド速度との関連は左右脚で同じではありませんでした。リード足では複数の地面反力成分や地面反力モーメント、トレイル足では前後方向の力や足元の回転モーメントなどに関連が報告され、左右脚が異なる機械的役割を担うことが示されています。
したがって「左右差が小さいほど良い」「左右50:50なら正しい」とは言えません。左右脚は別々の役割を持ちながら、合計として身体の回転・移動・バランスを調整します。また、左足・右足ではなくリード・トレイルで考えないと、左打ちでは意味が逆になります。
実用上は、左右の数値を単純にそろえるのではなく、①どちらがリード足か、②鉛直・前後・左右のどの力か、③ピーク値か力積か、④どの局面か、⑤クラブ速度や打球結果とどう対応するかをそろえて比較します。非対称は異常そのものではなく、左右脚の役割分担を読むための考え方です。