ゴルフスイングの 「腰部負荷」って 何?
身体負荷・障害
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まず答え
腰部負荷は、スイング中に腰椎周辺へかかる圧縮・せん断・回旋などの力学的な負担です。研究で示される値の多くは体内で直接測った値ではなく、3D動作、地面反力、筋活動などからモデルで推定した値です。大きい値だけで痛みや障害を断定はできません。
詳しい解説
ゴルフの「腰部負荷」は、腰がどれだけ回ったかだけを指すものではありません。スイング中は体幹と骨盤が高速で動き、腰椎周辺には上下方向の圧縮、前後・左右方向のせん断、回旋など複数の力学的負担が同時に生じます。
Limらは男性大学ゴルファー5人のスイングを3D撮影、2台のフォースプレート、体幹筋の筋電図で計測し、L4-L5部の負荷を筋骨格モデルで推定しました。平均ピーク圧縮力はダウンスイングで体重の6倍を超えました。フォロースルーでは、前方せん断は約1.6倍、内側方向のせん断は約0.6倍に達しました。ただし、これは5人の特定条件をモデル計算した結果で、すべてのゴルファーに同じ値がかかるという意味ではありません。
別の研究では、プロ10人のスイングを個人別の3D筋骨格モデルで解析し、腰椎の前弯形状を変えたモデル間で椎間負荷が異なり、負荷の大きさもスイング局面によって変化しました。つまり腰部負荷は、動きだけでなく身体形状、モデルの仮定、計測条件でも算出値が変わります。
読むときは、①圧縮・せん断・回旋のどの負荷か、②どの腰椎レベルか、③どのスイング局面か、④実測値かモデル推定値かを確認します。『負荷が大きい=悪いスイング』『この数値を超えたら腰痛になる』とは扱いません。腰部負荷はスイング中の力学を理解する指標で、痛みや障害リスクは既往歴、反復量、疲労など別の要因と分けて考える必要があります。