ゴルフ百科事典

ゴルフの「フリーモーメントピーク」って何?

地面反力・フリーモーメント

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まず答え

フリーモーメントピークは、スイング中に足裏と地面の間で生じる鉛直軸まわりのねじりモーメントが、定めた区間で最大になった値です。正負の最大値、絶対値の最大値、体重で正規化した値など定義が変わるため、数字だけで比較せず算出条件とピーク時刻を確認します。

詳しい解説

は、足裏と地面の接触面で生じる鉛直軸まわりのねじりモーメントです。フリーモーメントピークは、その時系列の中から最大のねじり作用を取り出した値を指します。

「最大値」が正の最大なのか、負側の極値なのか、絶対値の最大なのかを確認します。この架空例では負側の谷がゼロから最も離れています。単位・正規化・対象時間区間も合わせ、研究の実測波形としては使いません。

ただし「ピーク」の定義は一つではありません。正方向の最大値と負方向の最大値を別々に取る場合、絶対値が最も大きい点を取る場合、左右足を別々に見る場合、両足を合わせる場合があります。またN·mの生値か、体重などで正規化した値かでも数値は変わります。

Meisterらの2011年研究では、プロ10人とアマチュア5人のゴルフスイングを3次元計測とフォースプレートで測定し、体重で正規化したピーク・フリーモーメントを評価しました。プロではピーク値の試行間再現性が高く、クラブヘッド速度との強い関連も報告されました。ただし、小規模な観察研究なので、ピークを意図的に大きくすればクラブ速度が上がるという因果を示すものではありません。

また、ピーク値だけでは『いつその力が出たか』が分かりません。同じ最大値でも、中とダウンスイング中では力学的な意味が違います。左右足の役割も異なるため、どちらの足の値かも確認が必要です。

実用上は、①正負・絶対値のどのピークか、②左右どちらの足か、③N·mか正規化値か、④ピーク時刻、⑤クラブとスイング条件、をそろえて比較します。フリーモーメントピークは最大のねじり作用を示す要約値であって、それ単独でスイングの良否を判定する指標ではありません。