ゴルフスイングの 「セグメント減速」って 何?
セグメント協調
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
セグメント減速は、骨盤・胸郭・腕などの回転速度がピークを迎えた後に低下することです。止まることとは別で、他の部位との時間関係の中で評価します。
詳しい解説
セグメント減速は、身体の一部が動かなくなることではなく、その部位の角速度や移動速度がピーク後に下がる局面を指します。たとえば骨盤の回転速度が最大になった後も骨盤自体は回り続けますが、回転の速さが落ちれば減速しています。
Tinmarkらはプロとエリートアマ計45人の部分ショットとフルショットを3次元計測し、骨盤・上部体幹・手の最大角速度が時間的に近位側から遠位側へ現れる傾向を報告しました。これは各部位の速度が同時に最大になるのではなく、加速と減速の時期がずれていることを示します。
Horanらが男性プロ14人のダウンスイングを調べた研究でも、骨盤・胸郭・頭部のピーク速度とその時刻は部位ごとに異なりました。したがって、ある部位の減速だけを見て『止めた』『エネルギーを渡した』と断定するのは適切ではありません。減速は観測された速度変化であり、その原因や他部位への力学的な伝達を確かめるには、角加速度、関節トルク、地面反力など別の情報も必要です。
実用上は、セグメント減速の大きさだけを良否判定にせず、どの部位がいつピークを迎え、その後どの程度減速し、胸郭・腕・クラブの速度や打球結果とどう並ぶかを同じ時間軸で見ます。