ゴルフ百科事典

芝刈機の研磨は、ラッピングとリリーフ研磨で何が違う?

コース管理機械・刈込機

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

ラッピング(バックラッピング)は、リールを逆回転させながら研磨剤でリール刃とベッドナイフを軽く擦り合わせ、刃先のバリや粗さを整える作業です。リリーフ研磨は、各リール刃の背面を機械で削って「逃げ角」を作り直す研磨です。軽い刃先調整と、刃の形状を復元する研磨では役割が違います。

詳しい解説

リール式芝刈機では、回転するリール刃と固定されたベッドナイフの組み合わせで芝を切ります。刃先の状態を保つ方法の一つがラッピング(バックラッピング)で、リールを通常とは逆方向へ回し、研磨剤を使って接触面を擦り合わせます。Toroの技術資料では、バックラッピングはバリや粗い刃先を取り、均一に切れるよう刃先を整える工程として説明されています。

研磨目的を分ける局所記号図です。ラッピングは既存刃先の接触面の保守で、リリーフ研磨はランド後方の逃げ面を作ります。下段の破線は削る前の仮想外形で、実機の刃断面、摩耗量、角度、機械操作や工程順序は指定しません。

一方のリリーフ研磨は、各リール刃の裏側を一本ずつ削り、刃先の後ろに逃げ角を作る加工です。Toroはリール刃におおむね30度のリリーフ角を設ける仕様例を示し、ランド幅が大きくなったときにはリリーフ研磨で形状を戻した後、スピン研磨でリール全体を円筒状に整える手順を示しています。

つまり、ラッピングは主に既存の刃先を軽く仕上げる保守作業で、リリーフ研磨は摩耗して失われた刃の幾何形状を削って復元する作業です。ラッピングだけで大きな摩耗や形状崩れを直せるわけではありません。

必要な研磨方法や角度、ランド幅はカッティングユニットごとに異なります。実際の整備では、使用機種のサービスマニュアルにある研磨仕様とリール/ベッドナイフの接触状態を確認して判断します。