ゴルフ場を 住宅地へ 転用する とき、 雨水の 流れや 洪水リスクは 何を 確認する?
跡地再開発・雨水管理
まず答え
まず現在の洪水区域と敷地内の水の流れを確認し、住宅・道路・駐車場で舗装面が増えたときに流出量がどう変わるかを見ます。既存の池・水路・排水管、土壌の浸透性、下流側の排水能力も含めて、転用後の雨水計画を作り直す必要があります。
詳しい解説
ゴルフ場を住宅地へ転用すると、建物や道路、駐車場などの不透水面が増えるため、元のコースと同じ雨水の流れにはなりません。芝地や土壌へ浸透していた雨が表面流出へ回りやすくなり、短時間に下流へ流れる水量が増える可能性があります。
最初に確認するのは、現在の洪水リスクです。米国ではFEMAのFlood Map Service Centerが公式の洪水ハザード情報を提供しており、洪水区域、河川の氾濫想定、既往の洪水解析などを確認できます。日本なら同じ考え方で、国・自治体の洪水ハザードマップや河川・内水の想定区域を確認します。
次に、敷地内で雨がどこからどこへ流れているかを把握します。既存の池、水路、暗渠、排水管、低地、谷筋、盛土・切土、土壌の浸透性を調べ、住宅地化で屋根や舗装が増えた場合の流出量を再計算します。EPAは、開発で不透水面が増えると雨水の量と流速が増え、河川侵食や下流の排水負荷につながり得ると説明しています。
そのため、元の調整池やコース内の池をそのまま使えると決めつけず、転用後の雨量に対して貯留容量、放流先、下流管路の能力が足りるかを確認します。必要に応じて調整池、雨庭、浸透施設、透水性舗装などで、雨を一時的にためたり地面へ浸透させたりします。
結論として、確認すべきなのは『今まで浸水しなかったか』だけではありません。洪水区域、地形と既存排水、不透水面の増加、土壌浸透、貯留施設、下流側の処理能力を、住宅地になった後の条件でまとめて再評価します。