ゴルフ百科事典

豪雨や洪水の後、コースが見た目に乾いても何を確認する必要がある?

荒天・洪水復旧

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まず答え

表面の水が引いただけでは復旧完了とは言えません。根域に残った細かな泥や堆積物、の飽和、バンカー砂の汚染、倒木や設備損傷などを確認します。とくに薄いシルト層は水や空気の動きを妨げ、後から芝の生育不良につながることがあります。

詳しい解説

豪雨や洪水の後は、水が引いて芝面が見えるようになっても、コース内部には問題が残ることがあります。

雨後に地表の水が消えても、根域が飽和していれば交通や管理作業で変形・損傷することがあります。図は一つの状態例で、表面が乾けば必ず飽和しているという意味でもありません。再開は場所ごとの土壌・芝・設備の状態を確認して判断します。

USGAは、洪水後の代表的な長期問題としてシルトや泥の堆積を挙げています。表面に残った厚い泥は除去できますが、細かなシルトが根域上部へ薄く残ると、水や空気の移動を妨げる層になり、芝の回復を遅らせる可能性があります。大規模な清掃後も、必要に応じてエアレーションやバーチカルカットなどでその層を崩すことがあります。

芝そのものも確認が必要です。長時間水没すると根域の酸素が不足し、芝が弱ったり枯れたりします。沿岸部などで塩分を含む水が入った場合は、土壌や灌水水への塩類影響が長く残ることもあります。

さらに、豪雨は芝以外も傷めます。倒木や枝、カート道路、橋、散水設備、電気設備、排水施設などが損傷していることがあります。バンカーでは砂の流亡に加え、周囲の土が混じって排水性や硬さが変わることがあります。

したがって復旧確認は、『水たまりが消えたか』だけでは不十分です。①根域表面の泥・シルト、②芝の水没ストレス、③バンカーの砂厚と汚染、④倒木や通行障害、⑤散水・排水・電気などの設備、を分けて確認します。

豪雨被害は、目に見える倒木や水たまりより、薄い堆積層や設備損傷のような後から効いてくる問題の方が長期化することがあります。