ゴルフ百科事典

芝病害の予防は、症状が出る前に何を見て判断する?

芝病害・予防管理

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

病害の履歴、、気温・湿度、葉面濡れ、温度など、その病気が発生しやすい条件を見ます。病気ごとに発生条件と有効な予防時期が違うため、カレンダーだけで一律に対処せず、芝の状態と気象を合わせて判断します。

詳しい解説

芝病害の予防は、「まだ症状がないから何もしない」「毎年同じ日に薬剤をまく」のどちらかで決めるものではありません。病気ごとに、感染や発病が進みやすい条件と、対策が効きやすい時期が違うためです。

まず見るのは、その場所の発生履歴と芝の種類です。過去に同じ病害が出たグリーンやフェアウェイは、病原体が残っていたり、日照・排水・風通しなど発病しやすい条件が繰り返されたりすることがあります。芝種や品種によっても病気へのかかりやすさは違います。

次に、気温、湿度、葉が濡れている時間、降雨、土壌温度などを見ます。USGAは、フェアリーリング、テイクオールパッチ、ピシウムによる根の機能障害(Pythium root dysfunction)など一部の土壌病害では、症状が見える前の適切な土壌温度で予防処理することが重要だと説明しています。処理が早すぎても遅すぎても十分な効果が得られない場合があります。

ただし、すべての病害で予防薬剤が必要なわけではありません。病害によっては、を減らして葉面濡れを短くする、過湿を避ける、排水を改善する、芝を適切に生育させる、抵抗性の高い品種を使うといった管理で発生リスクを下げられます。Penn Stateの資料でも、病害ごとに耕種的管理と薬剤防除の必要性や時期が異なることが示されています。

予防の判断で大切なのは、「病気全般」を一括りにしないことです。何の病害が起きやすい場所なのか、その病害に適した環境が近づいているか、芝がどの程度弱っているかを確認し、必要な対策だけを適切な時期に行います。症状が出る前に見るべきなのは、発生履歴と芝の感受性、そして病害ごとの気象・根域条件です。