ゴルフ百科事典

ゴルフ用具の炭素繊維は、何のために使われる?

材料/炭素繊維・複合材

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まず答え

炭素繊維は、軽さと強度・剛性を両立しやすく、シャフトの曲げやねじれを設計したり、ヘッドの軽量部分を作って余った重量を別の場所へ配分したりするために使われます。実際の部品は樹脂と組み合わせた複合材料で、繊維の種類や向き、積層方法で性質が変わります。

詳しい解説

ゴルフ用具でいう「カーボン」は、一般に炭素繊維を樹脂で固めた複合材料です。炭素繊維そのものを一本の塊として使うのではなく、薄い材料を複数方向に重ね、必要な強度や曲げ・ねじれ特性を作ります。

ゴルフ用具でいうカーボンは、一般に炭素繊維を樹脂と組み合わせた複合材料です。図は繊維方向の異なる層を並べた概念で、特定のシャフトやヘッドの積層順、配合比、層数、厚さを再現しません。繊維の種類・方向、樹脂、形状等を組み合わせて設計するため、材料名だけで性能の優劣は決まりません。

代表例がシャフトです。Mitsubishi Golfは、炭素繊維の種類、繊維量、樹脂、積層方向を使い分け、シャフトの重量、強度、トルク、曲げ特性を設計しています。同じ「カーボンシャフト」でも、使う繊維と積層構成が違えば性質は同じではありません。

クラブヘッドでも炭素繊維複合材が使われます。のCarbonfly Wrapは軽量な複合材クラウンによって重量を節約し、その重量を別の場所へ再配置して重心や慣性モーメントを調整しています。では炭素繊維を積層したフェースやクラウンを採用した例があり、軽量化で生まれた重量余裕をヘッド設計へ使っています。

つまり、炭素繊維の価値は「金属より必ず飛ぶ」ことではなく、軽さ・強度・剛性を設計しやすく、重量配分や変形特性の自由度を増やせることです。ただし性能は材料名だけでは決まらず、樹脂、繊維方向、積層数、形状、金属部品との組み合わせまで含めた設計全体で決まります。