ゴルフ百科事典

カーボン複合材を使うと、クラブヘッドの重さを別の場所へ配りやすくなるのはなぜ?

複合材・重量配分

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まず答え

カーボン複合材は、クラウンなど一部の構造を金属だけで作る場合より軽くできる設計余地があり、そこで浮いた重量をソール後方や周辺部など別の場所へ回せるからです。重さを移す場所によって重心や慣性モーメントを調整できますが、カーボンを使うだけで自動的に高性能になるわけではありません。

詳しい解説

クラブヘッドには、規定の大きさや総重量、必要な強度の中で「どこに何グラム置くか」という重量配分の設計があります。クラウンのように、強度を保ちながら軽量化しやすい部位をカーボン複合材へ置き換えると、その部位で使わずに済んだ重量を別の場所へ再配分できます。

複合材等である部位を軽量化すると、その分の重量を別の場所や機構へ使う設計余地ができます。図は任意単位の架空配分で、4+6と2+8はいずれも合計10です。製品の実測重量やクラウンの比率ではなく、棒の上下も実際の重心位置を示しません。素材、厚さ、接合や配分先を含めた全体設計で性能は変わります。

実際の市販ドライバーでも、はM1のカーボン複合材クラウンで軽量化した重量をソール側へ再配置したと説明しています。も複合材を使ったヘッド設計で、軽量化によって別の機構や高い慣性モーメントのための重量余地を作った例を示しています。

再配分した重量を低い位置や後方へ置けば重心位置を変えやすくなり、周辺へ置けばオフセンターヒット時のねじれにくさを狙えます。可動ウェイトに回せば、・ニュートラル・など設定変更の余地も作れます。

ただし、素材だけを見て性能を決めることはできません。カーボンの使う場所、厚さ、接合方法、残した金属構造、再配分した重量の位置まで含めたヘッド全体の設計で、重心・慣性モーメント・打音・強度・弾道は変わります。「カーボンだから軽い=必ずやさしい」ではなく、軽量化で生まれた重量の自由度をどう使ったかを見るのが重要です。