ゴルフ百科事典

寒くなると、コースの芝の傷みが回復しにくいのはなぜ?

天候とコース状態・低温

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まず答え

低温と短い日照時間で芝の生育が大きく鈍り、傷んだ葉や根を作り直す力が落ちるためです。歩行やカート、ディボット、などの損傷が積み重なりやすく、土が凍ったり長く湿ったりすると交通による傷みも増えやすくなります。

詳しい解説

寒い時期にコースの傷みが残りやすい一番の理由は、芝の「回復する速度」が落ちることです。低温と短い日照時間では芝の生育が遅くなり、暖地型芝は休眠することがあります。寒地型芝でも適温から外れるほど生育の勢いは弱くなるため、傷んだ葉や根を新しく作って埋め戻す速度が落ちます。

そのため、普段なら数日から数週間で目立たなくなる歩行跡、カート交通、ディボット、ボールマークなどが冬は長く残りやすくなります。USGAは、冬季は芝の成長が遅い、または止まるため、交通やプレーによる損傷が回復せず累積しやすいと説明しています。

の状態も重要です。地面が凍っていると水が下へ抜けにくく、降雨や融雪後に表面が長く湿ることがあります。さらに、表面だけ解けて下層が凍ったままの状態で重い交通を入れると、解けた層と凍った層の境目で根が傷む可能性があります。凍結していなくても、冬は気温と日射が低いため表面が乾きにくく、軟らかい場所ではわだちや締固めが起きやすくなります。

このため管理側は、冬にカートを通路だけに制限したり、特に軟らかい日や凍結・融解が不安定な日にプレーや管理作業を制限したりします。これは単に見た目を守るためではなく、春まで残る損傷を増やさないためです。

ただし「冬のコースは必ず軟らかく遅い」とは限りません。乾燥や凍結で地面が硬くなり、ボールがよく跳ねて転がる日もあります。、土壌、日陰、風、水分、交通量で状態は大きく変わるため、冬という季節名だけでプレー条件を固定的に判断するのは適切ではありません。

霜そのものによるスタート遅延は別の論点です。低温時に回復力が落ちていることが背景にありますが、霜・凍結時の交通リスクは、その日の芝種や土壌温度、交通の種類を見て個別に判断します。