ゴルフ百科事典

ゴルフ場の環境影響を評価するとき、造成時と営業開始後を分けて考えるのはなぜ?

環境影響評価

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まず答え

影響の種類と続く期間が違うからです。造成時は土工・重機・粉じん・濁水など工事由来の影響が中心で、営業後は散水、施肥、芝管理、交通、エネルギー使用など継続運用の影響が中心になります。対策も別に考える必要があります。

詳しい解説

ゴルフ場の環境影響は、完成したコースだけを見ても全体を評価できません。造成中と営業開始後では、発生する負荷の原因、期間、影響を受ける場所、必要な対策が違うためです。

造成時は、切土・盛土、樹木伐採、重機走行、資材運搬など一時的に大きな作業が集中します。この段階では、裸地からの土砂流出、粉じん、騒音、工事車両、濁水、生息地の改変などが主要な評価対象になります。工事が終われば消える影響もありますが、地形や植生の変更のように長く残るものもあります。

営業開始後は、影響の中心が日常運用へ変わります。灌漑用水、施肥や農薬、刈込み機械の燃料・電力、クラブハウスのエネルギー、来場車両、排水、廃棄物など、1回の規模は小さくても長期間積み重なる項目を見ます。

英国政府の環境影響評価資料でも、建設段階と供用・運用段階の影響を分けて評価しています。たとえば大規模開発の大気質評価では、工事中の粉じんや工事交通と、供用後の交通などを別の発生源として扱います。これはゴルフ場でも同じ考え方を適用できます。

したがって、造成時だけ環境対策をして終わりでも、営業後の散水量だけを見れば十分でもありません。「工事で何が起きるか」と「完成後に何が継続するか」を分け、それぞれに測定項目・低減策・管理責任を設定することで、環境影響を見落としにくくなります。