ゴルフ百科事典

同じゴルフ場でも、谷底と尾根で芝の乾き方や排水が違うのはなぜ?

地形・土壌水分

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まず答え

地形によって水と風の集まり方が違うからです。低い場所は斜面からの水が集まりやすく湿りやすい一方、尾根や高い場所は水が流れ去り、日射や風にもさらされやすいため乾きやすい傾向があります。や日陰条件でも差は変わります。

詳しい解説

同じゴルフ場でも、芝の水分状態は地形だけで大きく変わります。雨や散水の水は平らにとどまるのではなく、重力に従って斜面を流れ、低い場所へ集まりやすいからです。

低所は周囲から水が集まりやすく、尾根は風や日射にさらされやすい傾向があります。ただし、透水性の高い谷が乾いたり、締め固まった高所が湿ったりする場合もあります。地形だけで散水量や排水不良を断定しません。

USGAは、ゴルフコースの地形について、斜面は水を流し、低い場所は水を集めると説明しています。低所や窪地では、雨や散水後の水が集まって土壌水分が高い状態が続きやすく、排水設備が不足すると軟らかさや芝の弱りにつながることがあります。

反対に、尾根やマウンドなど高い場所では、表面水が周囲へ流れやすくなります。さらにUSGAは、露出した高所は風で乾きやすく、南向きの急斜面では水が流れやすいうえ日射も強く、乾燥がする例を示しています。つまり高い場所は「排水が良い」だけでなく、蒸発や風による乾燥も重なりやすいのです。

ただし、谷底なら必ず湿り、尾根なら必ず乾くわけではありません。砂質土は低所でも速く水を通すことがあり、粘土質や締め固まった土は高所でも水が入りにくい場合があります。樹木の日陰、根、散水範囲、地下排水、交通量なども水分差を作ります。

そのためコース管理では、標高だけで判断せず、低所・斜面・高所それぞれで土壌水分を測り、濡れやすい場所と乾きやすい場所を地図化します。散水も全面を同じ時間にするより、地形と実測水分に合わせて調整する方が均一な芝状態を作りやすくなります。

結論として、谷底と尾根の差は、表面水の移動、排水、日射、風、土壌条件が重なって生じます。同じコース内でも地形ごとに水管理を分ける必要があります。