施肥・微量要素/鉄
グリーンの芝に鉄を使うのはなぜ?
鉄は葉緑素の形成などに必要な微量要素で、グリーンでは芝色を整える目的でも使われます。窒素ほど葉の伸びを強く促さずに濃い緑色を出しやすいのが特徴です。ただし、黄色い芝の原因が必ず鉄不足とは限らないため、必要性は芝の状態や根域条件で判断します。
鉄は芝に必要な微量要素の一つで、葉緑素の形成、光合成、窒素代謝などに関わります。鉄が不足すると、若い葉を中心に黄化が出ることがあります。砂を主体にしたグリーンや、鉄を利用しにくい根域条件では不足が問題になることがあります。
グリーン管理では、鉄を「色を整える」目的で使うこともあります。窒素は生育を強く促しやすいのに対し、鉄は葉の伸びを大きく増やさずに濃い緑色を出せるためです。プレー面を大きく変えず、見た目を整えたい場面で使われる理由の一つです。
ただし、芝が黄色いからといって鉄を入れれば必ず直るわけではありません。低温、水分不足、病害、ほかの養分不足などでも色は変わります。また、鉄以外のマンガン、亜鉛、銅などの微量要素も必要量はごく少なく、必要のない追加施用が有利とは限りません。砂質の根域などで不足が疑われる場合は、土壌や植物体の分析も使って判断します。
鉄は多ければ多いほど良いものでもありません。砂質グリーンでは、鉄が根域の深い部分に蓄積した事例も報告されています。芝色だけを目標にせず、芝の健康、根域の状態、プレー性能を合わせて管理することが重要です。
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