風が 強い日は、 なぜコースの 水分が 場所ごとにばら つきやすい?
天候・コース水分
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まず答え
風は芝と土からの水分損失を増やすだけでなく、スプリンクラーの散水パターンも崩すからです。高所や開けた場所は乾きやすく、低地や遮られた場所は乾きにくいため、同じ散水時間でも水分差が広がります。
詳しい解説
風が強い日は、コース全体が同じ速さで乾くわけではありません。主な理由は、風が『乾燥』と『散水のばらつき』の両方に影響するためです。
USGAは、蒸発散量を左右する気象要因として気温、日射、湿度と並んで風速を挙げています。風が強いほど葉や地表の近くにある湿った空気が入れ替わりやすくなり、水分が空気中へ移動しやすくなります。そのため、周囲に遮るものがない高所や開けた場所は、低い場所や樹木などに囲まれた場所より早く乾く傾向があります。
もう一つ重要なのがスプリンクラーです。USGAは、弱い風でも散水パターンを変形させると説明しています。風上側には水が届きにくくなり、風下側へ偏ることがあるため、同じ運転時間でも実際に地面へ入る水量は均一になりません。風が強い日に散水だけで全域を同じ水分へそろえようとすると、濡れすぎる場所と足りない場所を同時に作る可能性があります。
地形や土壌も差を広げます。斜面は水が流れやすく、低地は集まりやすいので、風による乾燥差に地形差が重なります。砂質の場所は水を保持しにくく、重い土は長く残りやすいため、同じ風でも乾き方は変わります。
そのため管理では、風速や散水時間だけで判断せず、土壌水分計や現場観察で乾きやすい地点を特定し、必要な場所だけ手散水や個別散水で補います。
強風時の水分むらは『風で乾くから』だけではなく、風で乾燥速度が変わり、同時に散水分布まで変わることで生じます。