ゴルフ百科事典

ゴルフスイングの「手首負荷」って何?

手首・障害負荷

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まず答え

スイング中に手首まわりの筋・腱・関節へかかる力学的・筋活動上の負担をまとめて表す考え方です。手首の角度だけで決まるものではなく、角速度、筋活動、クラブから伝わる力、左右の手の役割などが組み合わさります。

詳しい解説

ゴルフでいう「」は、一つの決まった計測値ではありません。手首がどの角度まで動くか、どれくらい速く動くか、前腕の筋がどの程度働くか、クラブから手へどんな力が伝わるかなどをまとめて、手首周辺が受ける負担として考えます。

角度・力・トルクという異なる量を分ける一般的な記号図です。矢印は力とモーメントの方向例で、実際の手首・膝・股関節・肩の形状、組織にかかる力、負荷の大きさや障害リスクを示しません。関節力学量は直接計測かモデル推定かも確認します。

左右の手首は同じ働きをしているわけではありません。右打ちのサブエリート男性15人を調べた研究では、尺側手根伸筋の活動はトレイル側でダウンスイング中に大きく、リード側ではとで大きいなど、左右で筋活動の時期が異なりました。手首の3方向の動き方にも左右差がありました。つまり、「両手首に同じ負荷がかかる」とは考えにくいことが分かります。

また、プロゴルファー12人が弱い・中立・強いグリップでドライバーを打った研究では、グリップ条件を変えるだけで両手首の屈曲・伸展や回旋角度が複数の局面で変化しました。構えの握り方が変われば手首の運動も変わるため、負荷のかかり方も同じとは限りません。

ただし、角度や筋電図が大きいから、そのまま障害リスクが高いとは断定できません。実際の障害には反復回数、芝やマットとの衝突、既往歴、筋力、可動域、クラブ条件なども関わります。手首負荷を見るときは、左右を分け、角度・速度・筋活動・衝撃・反復量を別々の情報として確認するのが適切です。