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優勝パターを金メッキで2本複製 PINGの金庫に3200本超が集まった

GOLF DNA編集部🇺🇸

3行まとめ
  • PINGは優勝に使われたパターを金メッキで2本複製し、1本を選手へ、もう1本を本社に残してきた。
  • 長さ・ライ角・ロフトも勝利した道具の仕様に合わせる。
  • 公式が案内するコレクションは3200本超だ。
同じ形の金メッキパター2本と、背景に並ぶ保存用パターを描いたAI生成の概念イラスト。PINGの実際の金庫内部や特定モデルの再現ではない。

PINGのパターで優勝すると、その道具を金色にした複製が2本作られる。1本は選手へ。もう1本は、米アリゾナ州フェニックスにあるPING本社の金庫へ。

この仕組みを紹介したのは、2019年に本社を訪ねた米男子ツアー公式サイトの取材だ。金メッキの複製を選手と会社に1本ずつ残す伝統は、今のPING公式ページでも紹介されている。コレクションは3200本超。だが、全部を一律の仕様で作った記念品ではない。

モデル名だけでなく、勝ったときの仕様を残す

取材に応じたPINGの担当者は、複製する際には長さ・ライ角・ロフトを、優勝に使われたパターと同じ仕様にすると説明している。ライ角はシャフトと地面の角度、ロフトはフェースの傾きだ。

同じモデル名のパターでも、選手によって長さや角度の設定は違う。金庫にあるのは「このモデルで勝った」という印ではなく、その選手が使った仕様を残した複製なのである。

PING公式によれば、創業者カーステン・ソルハイムが金メッキのパターを贈り始めたのは1970年代初頭。半世紀以上続く仕組みの中で、選手に渡す記念品と、会社に残す記録が同時に作られてきた。

3200本を、そのまま3200勝とは数えられない

金庫には、タイガー・ウッズが1994年と1995年の全米アマ優勝に使った「Anser 2」の金メッキ複製もある。プロの優勝パターだけでなく、若いタイガーが使った道具も残っている。

また、契約選手には勝利以外の節目でも作られる。2019年の取材では、リー・ウェストウッドにライダーカップ出場や通算獲得賞金の節目を記念するパターが贈られていた。昔の勝利を資料で確認し、後から追加する例もあるという。総本数をそのまま勝利数とみなすことはできない。

それでも、この保存方法は面白い。商品カタログにはモデル名が載る。大会の記録には優勝者の名前が載る。PINGの金庫では、その二つが実際の仕様を持った一本の複製で結び付いている。

金色の部屋を眺めるとき、注目したいのは本数だけではない。同じ形に見えるパターでも、どの選手が、どんな長さや角度で使っていたのか。その違いまで残したコレクションなのだ。

出典:PING Proving Grounds / pld.pingeurope.com / PGA TOUR