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鉄を葉面散布すれば、窒素を減らしても同じように芝を緑にできる?

施肥・微量要素/鉄

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まず答え

鉄の葉面散布で芝色が濃くなることはありますが、窒素の代わりにはなりません。鉄は色や葉緑素に関わる一方、窒素は生長・密度・回復力にも必要です。鉄で見た目が緑でも、窒素不足が解消されたとは限らないため、色だけで施肥量を決めないことが重要です。

詳しい解説

鉄の葉面散布は、芝を濃い緑色に見せる目的で使われることがあります。クリーピングベントグラスを対象にした長期試験でも、複数の鉄資材によって年間を通じた芝色と見た目の品質が改善しました。

ただし、その試験では鉄を与えたから根が増えたわけではありません。根量や根長は無処理区と同程度か、それより低い処理もありました。つまり、鉄で色が濃くなったことを「芝全体の生育が窒素施肥と同じように改善した」と解釈することはできません。

窒素は別の役割を持ちます。クリーピングベントグラスの試験では、窒素量を増やすと葉色だけでなく、刈草量や横方向への回復も増えました。一方で窒素が多すぎると生長量が増え、ボールの転がりが短くなるなど、プレー性能とのバランスも変わります。

そのため「色を出したい」という目的だけなら、鉄を使って窒素を必要以上に増やさずに見た目を整えられる場合があります。しかし、芝が実際に窒素不足なら、鉄だけでその不足を補うことはできません。葉色が濃いから栄養状態が十分とも限りません。

実務では、葉色だけでなく刈草量、生育・回復速度、、葉やの分析、季節を合わせて窒素必要量を判断します。鉄は「色を調整する道具」として使える一方、窒素を完全に置き換える肥料ではありません。