ゴルフ百科事典

手首につけるセンサーとクラブにつけるセンサーは、同じ「軌道」を測っている?

ウェアラブル・センサー

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

同じとは限りません。手首センサーは手や手首の向き・動きを、クラブ装着センサーはグリップやクラブの動きを基準に計測します。両者はつながって動きますが別の位置なので、表示名が「軌道」「速度」でも測定対象や計算方法を確認してから比較します。

詳しい解説

手首とクラブはスイング中に連動しますが、同じ点ではありません。そのため、センサーを付ける場所が違えば、直接検出している動きも違います。

手首とクラブは同じ点ではないため、センサーの装着場所と対象の指標を分けて確認します。手首角度、グリップで測る手の速度、クラブヘッド速度等は同じ量ではありません。図は機能の概念で、全指標が装着点で直接測られる意味ではなく、計算・推定される表示値も含みます。機種ごとの定義や単位を確認し、二つの軌道を同じ線として扱いません。

HackMotionの手首装着センサーは、手首の屈曲・伸展、橈屈・尺屈などの手首運動を記録し、3Dの手モデルやスイング局面として表示します。これに対し、Blast Golfのようにグリップへ装着するセンサーは、スイング時間、、スイング速度、ピーク手速度、アタック角など、クラブ側の装着位置から得た動きを基に複数の指標を出します。

したがって、手首センサーの画面に出る手の動きと、クラブ装着センサーが出すクラブの軌道・角度を同じ線として重ねることはできません。手首が同じように動いても、手首の角度変化、グリップとの位置関係、クラブの姿勢が違えばクラブヘッドの通り道は変わり得ます。

さらに「速度」という名前にも注意が必要です。Blast GolfはSwing Speedをクラブヘッドのスイートスポットのインパクト速度、Peak Hand Speedをグリップで測った手の最大速度として別々に定義しています。同じ装置内でも、どの点の速度かで意味が違います。

実用上は、①センサーの装着位置、②直接測っている量、③そこから計算された推定値、④単位と基準点を確認します。手首センサーは手首の使い方、クラブ装着センサーはクラブ側の動きを見る道具として分け、同じ「軌道」という言葉だけで数値を横並びにしないのが安全です。