ゴルフ百科事典

干ばつになると、コースは必ず硬くなってランが増える?

干ばつ・乾燥/コース状態

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

乾燥が進めばフェアウェイなどは硬くなってランが増えやすいですが、必ずそうなるわけではありません。芝を守るため散水量が増える場所では、雨が降っていなくても軟らかくなることがあります。、水源、散水能力、、管理優先順位で干ばつ時のコース状態は変わります。

詳しい解説

干ばつや長い少雨期間では、自然降雨が減って土壌水分が下がるため、フェアウェイなどが締まり、ボールのランが増えることがあります。USGAも、乾燥した時期に硬いフェアウェイと大きなランが得られるケースを紹介しています。見た目が少し褐色でも、芝が生存できる範囲ならプレー性を保ちながら水を節約できる場合があります。

ただし『雨が少ない=必ず硬いコース』ではありません。芝が強い乾燥ストレスを受けると、管理側は重要なエリアへ散水を集中させます。特に高温期の寒地型芝では、雨がなくても夜間散水や日中の補水が増え、グリーンやフェアウェイが予想より軟らかくなることがあります。USGAも、乾燥した天候なのにコースが軟らかい理由として、芝を維持するための散水量を挙げています。

影響は芝種でも違います。乾燥耐性の高い芝や深い根を持つ芝は少ない水でも状態を維持しやすい一方、暑さや乾燥に弱い芝では水分不足による生育停止や薄化が早く出ることがあります。水源や散水設備の能力が限られるコースでは、グリーン、周辺、ティー、主要な着弾地点などを優先し、ラフや一部フェアウェイを乾かす判断も行われます。

さらに、乾燥ストレスを受けた芝は交通にも弱くなります。表面が硬く見えても、カートや管理機械の反復交通で芝体そのものが傷みやすくなるため、必要に応じて走行制限を行います。つまり、硬く速い条件が出ているからといって芝が余裕のある状態とは限りません。

干ばつ時のコース状態を見る時は、単に『硬い・柔らかい』だけでなく、芝種、土壌水分、散水量、水源の余裕、交通量、芝の色と生育を合わせて確認します。乾燥はランを増やす方向に働きますが、芝を守る散水やコースごとの条件によって、その表れ方は大きく変わります。