ゴルフ百科事典

芝に線虫が見つかったら、それだけで芝の傷みの原因と判断できる?

害虫・線虫/根系障害

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まず答え

いいえ。ゴルフ場には線虫が存在することがあり、種類や数、芝の状態によっては症状が出ないこともあります。根の障害、地上部の症状、線虫の種類・密度、健全部との比較を合わせて判断します。

詳しい解説

は芝の根へ食害を与えますが、線虫が検出されたことと、現在の芝の傷みを線虫が起こしていることは同じではありません。USGAは、ゴルフ場土壌には線虫が存在することが多く、すべての線虫が芝へ害を与えるわけではなく、健康な芝はある程度の寄生に耐えられると説明しています。

線虫被害では、根が通常より短く黒っぽくなり、細い吸収根が減ることがあります。根の機能が落ちると、水や養分を利用しにくくなり、地上部では萎れ、薄化、雑草侵入、斑状の衰退などが出ます。ただし、これらは乾燥、過湿、病害、根域障害などでも似て見えるため、症状だけでは確定できません。

診断では土壌と根を適切な時期・方法で採取し、植物寄生性線虫の種類と密度を調べます。USGAは、傷んだ場所だけの一試料ではなく、生育中のストレス部から複数の小試料をまとめ、必要に応じて健全部も比較する方法を勧めています。死んだ芝だけを採ると生きた線虫が少なく、判断を誤ることがあります。

線虫数にも単純な全国共通の境界値はありません。同じ密度でも、根の健全性、気温、水分、他のストレスで被害の大きさが変わります。したがって「線虫がいたから原因」とせず、根の症状、検査結果、環境条件、健全部との違いを重ねて原因を判断するのが基本です。