ゴルフ百科事典

競技用ラフは、高くすればするほど良いセットアップになる?

競技ラフ・セットアップ

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まず答え

いいえ。ラフの難しさは高さだけでなく、・密度・幅・水分、選手レベルや競技形式で変わります。高くしすぎるとや進行悪化が増えるため、競技で狙う難度に合わせて高さと範囲を調整します。

詳しい解説

競技用ラフは、単純に高くすればするほど良いセットアップになるわけではありません。ラフからの難しさは、高さだけでなく芝の密度や茎葉の絡み方、芝種、水分、フェアウェイからどれだけ離れた場所まで深いラフを置くかでも変わります。

USGAの2022年分析では、2015〜2021年のPGA TOURデータを使ってコース設定とスコア・ドライビング距離の関係を調べています。ラフ高とドライビング距離には統計的に有意な関係が確認されませんでした。スコアについては、ラフ高が増すと飛距離の短い下位25%の選手が、長い上位25%の選手に対してわずかに有利になるものの、全ホールを最も低いラフの群から最も高い群へ変える想定でも、その相対的な差は約0.16打/ラウンドとしています。これは選手群の間の有利不利を比較した推定であり、全選手に対するラフの難度への影響や、個々のラフショットへの影響が小さいと証明した数字ではありません。

芝種でも同じ高さの意味が変わります。USGAは、のラフは横に伸びる茎や葉が絡みやすく、冷涼地型芝より低いでも強い抵抗を生みやすいと説明しています。2023年のU.S. Open会場では、バミューダの性質を踏まえて3.5〜4インチ程度でも十分な難度になるとされました。

また、競技セットアップでは選手の能力と競技形式も重要です。USGAの競技管理資料でも、同じ条件をすべての大会へ当てはめず、選手層やストロークプレー・マッチプレーなどに応じてラフ高、グリーン速度、硬さなどを調整しています。深いラフを広げすぎると、球探しや脱出に時間がかかり、プレー進行へ大きな負担を与えます。

したがって競技用ラフは、『最も高い状態』ではなく『狙う難度を作りつつ、プレーが成立する状態』を目標にします。高さ、密度、芝種、幅、天候、選手レベルをまとめて見て決めるのが基本です。