サッチや 有機物が 多い ほど、 グリーン表面は 必ず 軟らかくなる?
サッチ・有機物・表面硬度
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詳しい解説
サッチ・マットの厚さ、有機物量、表面硬度は関連しますが、同じ指標ではありません。サッチは地表近くの未分解・半分解有機物の層、マットはそこへ土や砂が混ざった層です。有機物量は試料中の有機物の割合で、表面硬度は衝撃時の抵抗などを機器で直接測ります。
McCartyらはUSGA仕様のクリーピングベントグラスグリーンで2年間、目砂、バーチカルモウイング、グルーミング、コアリングなどを比較しました。無処理区では有機物量が32%増えました。一方、コアリングを行った区では表面硬度が無処理より約9%低くなりました。さらに、目砂だけの区や一部の処理ではサッチ・マット層が厚くても、表面硬度は無処理と大きく変わりませんでした。つまり、有機物量やサッチ厚だけでは硬さを一対一に決められません。
長期の別試験でも、表面硬度は砂の粒度、目砂量、コアリング、水分状態の組み合わせで変化しました。細かい砂を長期間使った区では水分保持が増え、軟らかい表面になった条件がありましたが、コアリング後は乾燥状態など別の要因も硬さへ強く影響しました。
実務では、①サッチ・マット厚、②有機物含有率、③体積含水率、④表面硬度、⑤砂の粒度・締まり、⑥直近の更新作業を分けて記録します。「有機物が多いから軟らかい」と原因を一つに固定せず、同じ場所・同じ水分条件で硬さを実測して比較する方が安全です。