ゴルフ百科事典

ヘッドスピードには、筋力だけでなく短時間で力を出す能力も関係する?

身体能力・高速動作

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まず答え

関係があります。ゴルフ研究では、最大筋力だけでなく、短時間で力を立ち上げる能力やジャンプ・体幹回旋で示されるパワーもヘッドスピードと関連しています。ただし相関は因果そのものではなく、スイング技術や身体特性も含めて評価する必要があります。

詳しい解説

ヘッドスピードを身体能力から考えるとき、「どれだけ大きな力を出せるか」だけでは足りません。ゴルフスイングは短時間で行われるため、力を素早く立ち上げる能力や、力と速度を組み合わせたパワーも関係します。

ピーク値は最大の力、ピーク時刻はそれが起きた時点、立ち上がり率は選んだ区間での増え方です。立ち上がり率は時間窓や正規化で変わるため、同じ条件で比較します。曲線の面積で表す力積とも別で、いずれか一つだけを理想値にはしません。

Johansenらは、国内上位レベルの男性ゴルファー21人を対象に、最大筋力、脚の力発揮速度、体幹回旋パワー、カウンタームーブメントジャンプなどと最大クラブヘッド速度の関係を調べました。ヘッドスピードは最大筋力だけでなく、脚の力発揮速度、体幹回旋パワー、ジャンプ指標とも正の相関を示しました。

Suharaらも男女のエリートゴルファー各14人で、股関節・体幹の筋力と、ジャンプやメディシンボール投げで評価した爆発的パワーを調べ、クラブヘッド速度との関連を報告しています。さらにHellströmの男性ゴルファー研究でも、垂直跳びなどの身体テストとクラブヘッド速度の関連が検討されています。

ここでいう「短時間で力を出す能力」は、単純に筋力が強いことと同じではありません。同じ最大筋力でも、力を立ち上げる速さや動作中にパワーへ変換する能力は異なります。そのため身体評価では、最大筋力だけでなく、ジャンプ、回旋パワー、力発揮速度などを別々に見る意味があります。

ただし、これらの研究の多くは相関研究です。「この数値を上げれば同じ割合でヘッドスピードが上がる」とは言えません。クラブヘッド速度はスイング技術、、身体寸法、可動性、クラブ条件などの影響も受けるため、身体能力の指標は原因を一つに決めるものではなく、速度を支える要素の一つとして使います。