身長が 高いほど、 ドライバーの ヘッドスピードも 速い?
身体特性・ヘッドスピード
まず答え
単純には言えません。2026年のエリート選手41人の研究では、男性では身長とドライバー最大ヘッドスピードに有意な関連はなく、女性では高ヘッドスピード群の方が平均身長が高い結果でした。身長だけで速さを決めるより、筋力や回旋パワーなども合わせて見る必要があります。
詳しい解説
身長が高いとクラブを速く振れそうに見えますが、身長だけでドライバーのヘッドスピードを説明することはできません。
Johansenらの2026年研究では、PGA・LPGAツアー選手を含むエリートゴルファー41人(男性22人、女性19人)を対象に、ドライバー最大ヘッドスピードと身長、体重、腕の長さ、筋力、ジャンプ能力、体幹回旋パワーなどの関係を調べました。
男性では、身長とヘッドスピードの相関は有意ではありませんでした。高ヘッドスピード群と低ヘッドスピード群を比べても、平均身長の差は0.6%でした。一方、女性では高ヘッドスピード群の平均身長が低ヘッドスピード群より3.7%高く、有意差が確認されました。つまり、この研究では身長との関係が男女で同じではありませんでした。
同じ研究で男性のヘッドスピードと特に強く関連したのは、体幹回旋の最大パワー、ジャンプの力積・最大パワー、下半身や上半身の最大筋力でした。女性でも、ジャンプ能力、上半身筋力、体幹回旋パワーなどとの関連が確認されています。身体の大きさだけより、力を短時間で発揮する能力の方が重要な情報になる場合があります。
ただし、この研究は横断研究です。背が高いからヘッドスピードが上がった、あるいは背を伸ばせば速くなるという因果を示したものではありません。また対象は少人数のエリート選手で、一般ゴルファーへ同じ関係をそのまま当てはめることはできません。
実用上は、身長を『速く振れる・振れない』の判定材料にせず、実測したヘッドスピードと、体幹回旋パワー、下半身・上半身の筋力や瞬発力、スイング効率を分けて見る方が適切です。