ゴルフ百科事典

ベントグリーンで小さなポアアニュアの斑を横切ると、パットは横にずれやすくなる?

ポアアニュア・転がり

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まず答え

2018年の圃場研究では、なりました。目視で純粋なクリーピングベント上では方向誤差が約4.9mm/mだったのに対し、小さなポアアニュア斑を横切ると約13mm/mへ増えました。ただし2コース8グリーンの結果で、すべてのグリーンに同じ数値が当てはまるわけではありません。

詳しい解説

ベントグリーンへポアアニュア(スズメノカタビラ)が部分的に混じると、色や見た目だけでなく、ボールの転がり方向にも差が出ることがあります。

異なる草種や系統で生育速度や葉質が違うと、同じグリーン内で表面のばらつきが生じることがあります。図は高さの違いだけを示す模式例で、別の芝が混じれば必ず悪いという意味ではありません。実際の表面性能を確認します。

RanaとAskewの2018年の研究では、バージニア州の2ゴルフ場・8グリーンで計200本の測線を使い、機械式パターでボールを転がしました。目視で純粋なクリーピングベントグラス上では、進行方向の誤差は平均4.9mm/mでした。一方、小さなポアアニュア斑を横切ると13mm/mへ増えました。

高速度カメラによる解析では、ポアアニュアを通過中と通過直後約10cmでボールの上下動も増えました。一方、ボールの減速度には有意な影響が確認されませんでした。つまり、この試験では主に『速さが落ちる』というより、異なる芝の質感をまたぐことで跳ねや横方向の不規則さが増えたと考えられます。

この研究は、従来の転がし器具自体が方向誤差を生む問題を避けるため、機械式パター、バランスを確認したボール、同じ走路を何度も使わない手順などを採用しています。そのため、芝面の小さな違いによる方向変化を測ることに重点を置いた試験です。

ただし、13mm/mという値をすべてのコースへ固定的に当てはめることはできません。ポアアニュアの割合、穂の有無、、水分、芝の密度、季節、傾斜などで影響は変わります。また、この試験はバージニア州の2コースに限られます。

実戦では、ベント主体のグリーンに質感や色の違う小さなポアアニュア斑がライン上にある場合、単純な傾斜だけでなく、その境界で微小な跳ねや方向ずれが増える可能性があると考えるのが妥当です。