ゴルフ百科事典

同じグリーンでも、ボールの転がりは場所によって変わる?

グリーン性能・均一性

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

変わります。同じグリーン内でも、転がる距離や左右のばらつきは地点ごとに一定ではありません。研究でも、同じグリーン上で転がり距離と分散に有意な変動が確認されています。グリーン全体の均一性を見るなら、1地点のスティンプ値だけでなく複数地点・複数方向で確認します。

詳しい解説

グリーンは一枚の均一な板ではないため、同じグリーンの中でもボールの転がりは場所によって変わります。

平均値は便利な代表値ですが、場所ごとの差や一日の変化も一緒に見ます。この表は平均が同じでも均一性が異なることを説明する架空例で、実在コースの測定結果や推奨速度ではありません。

KoslowとWenosの研究では、機械的にボールを転がし、グリーン上で転がり距離と左右の分散を調べました。通常プレーがある日とコースを閉じた日、さらに朝と午後を比較したところ、転がり距離と分散には有意な変動が確認され、朝とプレーがない日の方が転がり距離が長く、分散が小さい結果でした。これは、同じグリーンでも時間帯や利用状況を含む表面条件によって転がりが一定ではないことを示します。

ただし、この研究だけから『どの地点で何センチずれる』という固定値は作れません。芝の種類や密度、、表面の凹凸、水分、、歩行や機械交通、刈込み・など複数の要因が重なり、場所と時間で状態が変わるためです。

転がりの均一性は、単に平均速度を見るだけでは分かりません。Lindeの研究では、一定位置から複数球を転がし、停止位置の横方向・縦方向の広がりを測る方法などを使ってグリーンの『真直性』を評価しています。つまり、同じ距離だけ転がるかに加え、同じ方向へそろって転がるかも別に見る必要があります。

管理上は、グリーン全体を評価するなら毎回できるだけ同じ測定地点を使いつつ、複数地点・複数方向も確認します。1地点のスティンプ値はその場所の速度を追うには有用ですが、それだけでグリーン全体の均一性まで表しているとは考えません。