同じ箱の ゴルフボールの 性能差は、 工場で どう 減らしている?
ゴルフボール製造工学
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まず答え
材料の配合、成形寸法、各層の位置、表面仕上げなどを工程ごとに管理し、途中と完成後に検査を重ねてばらつきを抑えます。メーカーによって方法は異なりますが、X線検査や自動計測、目視検査まで組み合わせる例があります。
詳しい解説
同じモデルのボールでも、製造工程にばらつきがあれば、重さ、層の厚み、中心位置、表面形状などが少しずつ変わり、飛び方や転がりの一貫性へ影響する可能性があります。そのため量産では、完成品だけを見るのではなく工程ごとに品質を管理します。
Titleistは自社工場の製造工程として、材料の混練、コア成形、研削、中間層、ウレタンカバー、型外し、X線検査、表面研磨、塗装、手作業による確認までを公開しています。コンピューターと品質保証チームが製造の各段階を監視すると説明しています。
同社によると、Pro V1やAVXでは工程・製品品質について約90項目、デュアルコアのPro V1xでは約120項目の品質チェックを実施しています。これはTitleist固有の運用ですが、ボールの個体差を抑えるには、完成後の外観検査だけでなく、内部構造や途中工程も管理する必要があることが分かります。
USGAの適合試験も別の役割を持ちます。メーカーの工場内品質管理は「同じ製品を安定して作る」ための管理で、USGAやR&Aの試験は「規則上の基準を満たすか」を確認するものです。同じ意味ではありません。
したがって、同じモデルの一貫性は、設計だけで決まるのではなく、材料管理、金型、工程条件、検査、設備の校正など製造全体の管理で作られます。メーカーごとに具体的な検査項目や許容差は異なります。