ゴルフ百科事典

ゴルフ場の散水用の水は、池にどれくらい貯めておく必要がある?

散水用水・貯水

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まず答え

全国共通の必要量はありません。乾燥期の散水需要、確実に入る水、蒸発や漏水、守りたい芝の範囲を日々の水収支で比べ、最も不足する期間を支えられる貯水量と予備を確保します。

詳しい解説

散水用の池は、「18ホールなら何立方メートル」と一律には決められません。散水する面積、、気候、水源からの補給量が違うため、まずそのコースで乾燥期に何日・どの範囲の散水を維持したいかを決めます。

GCSAAの管理指針は、池の容量を考える際に蒸発と浸透による損失を含め、高需要期に補給できる別の水源や余裕容量を検討するよう示しています。池が満水でも、底泥で浅くなっている、水質が悪い、取水口より低いなどの理由で、全部を散水に使えるとは限りません。

浚渫は年数だけで決めず、水深・堆積厚と必要な貯留機能を確認して検討します。図は同じ水位で堆積量だけを変えた例で、浚渫の閾値や実測容量、取水口の設置高さを指定していません。

考え方の基本は、日ごとに「前日の使える貯水+確実な流入−散水に使う水−池から失われる水」を追うことです。期間全体の合計だけでなく、補給が追いつかない日の最大不足量を確認します。雨の少ない年にも守るグリーンやティーを先に決めると、全面散水を続ける場合と必要量が変わります。

USGAの米国コース事例では、渇水時に流入が散水需要に追いつかず、貯水設備を拡張して散水停止を減らしています。ただし、その容量を他のコースへコピーする基準ではありません。現場では使用量・水位・補給量の実測、乾燥期の想定、利用可能な水源の条件を合わせて設計します。