グリーンの 目砂は、 1回に どの くらい 散布する?
目砂・トップドレッシング
まず答え
固定量では決めません。1回量は散布頻度と年間の砂量をセットで考え、芝の生育量・表層有機物・砂の残り方に合わせて調整します。USGAは軽い定期散布の一般的な範囲として1回0.5〜1.5立方フィート/1,000平方フィートを示しますが、全国共通の適正値ではありません。
詳しい解説
目砂(トップドレッシング)の散布量は、「1回に単位面積へどれだけ砂を入れるか」という量です。ただし、1回量だけを独立して決めると管理目的から外れます。重要なのは、散布頻度と年間の総量をセットで考え、芝が作る有機物を砂で継続的に希釈できるようにすることです。
USGAは、軽い定期目砂では1回0.5〜1.5立方フィート/1,000平方フィートを一般的な出発点として紹介しています。頻度を高くするほど1回量は小さくし、間隔を空けるほど1回量は増えます。また、年間では25〜35立方フィート/1,000平方フィート程度を一つの目安として示していますが、生育期間、芝種・品種、窒素量、交通量、環境条件によって必要量は変わります。
長期の一次研究でも、クリーピングベントグラスの砂質グリーンに対して、0.24 kg/㎡と0.49 kg/㎡を10〜14日ごとに散布する処理を7年間比較し、散布量と砂粒径が表面水分や硬さ、芝質へ影響することが確認されています。つまり「多いほど良い」のではなく、量を変えると表面物性も変わります。
実務では、前回の砂がまだ多く表面に残っているなら次回を減らすか延期し、逆に有機物の蓄積が進み、芝の生育が旺盛なら年間量を増やす余地があります。エアレーション穴を埋める重い目砂と、通常の軽い目砂は目的と1回量が違うため、同じ基準で扱いません。
したがって適正量は「毎回○kg」と固定するのではなく、①年間に必要な砂量、②実施回数、③芝の生育量、④表層有機物、⑤前回散布した砂の残り方を見て決めます。1回量は年間管理計画を分割した値として考えるのが基本です。