ゴルフ百科事典

芝草寄生性線虫は、芝の根にどんな障害を起こす?

芝草害虫・線虫/根系

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まず答え

線虫の種類によりますが、根を吸汁・摂食して細胞を傷つけ、根を短くしたり細根を減らしたりします。その結果、水や養分を吸う力が落ち、芝がしおれやすく、薄くなりやすくなります。ただし線虫が検出されたことだけで被害原因とは断定できません。

詳しい解説

は、芝の根や根の内部・表面で摂食する微小な動物です。被害の出方は線虫の種類や密度、、環境条件で異なりますが、USGAは典型的な被害根として、正常より短く暗色になり、細い吸収根が少なくなる状態を挙げています。

黄化や薄化は線虫以外でも起こります。適切な場所・時期から根と土壌を採り、検査結果を芝種・季節・根の状態などと合わせて読みます。健全部の比較試料は分けて扱い、採取量や保管条件は検査機関の指定に従います。

根が傷むと、水と養分を取り込める範囲が小さくなります。そのため地上部では、乾燥しているようなしおれ、密度低下、黄化や褐変、雑草の侵入などが起こることがあります。根の細胞が傷つくことで、病原体への抵抗力が下がる場合もあります。

ただし、見た目だけで線虫被害とは診断できません。乾燥、過湿、病害、施肥不足などでも似た症状が出ます。またゴルフ場の土壌に線虫が存在していても、種類や密度が低く、健康な芝が十分に耐えている場合は目立った被害が出ないことがあります。

そのため診断では、症状が出ている場所の根の状態を確認し、適切な時期・深さ・地点数で土壌や根を採取して専門検査を行います。検出数だけでなく、根の傷み方、芝の生育、環境ストレスを合わせて『本当に線虫が主要因か』を判断することが重要です。