ゴルフ百科事典

40分ほどパット練習をした後は、フルスイングの骨盤と胸郭の捻転差も小さくなる?

疲労・骨盤胸郭分離

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まず答え

小さくなる傾向が確認されています。熟練男性29人の研究では、40分のパット練習後にダウンスイング中の骨盤・胸郭の回旋量がそれぞれ平均約2.3度減り、初期ダウンスイングの胸郭―骨盤の最大回旋差も平均0.9度小さくなりました。

詳しい解説

熟練男性ゴルファー29人を対象にした2008年の研究では、40分間のパット練習の前後でフルスイングの3次元動作と体幹伸筋の持久力を測定しました。

パット練習後は、フルスイングのピーク速度が低下し、スイング時間は平均36ミリ秒長くなりました。ダウンスイング中の骨盤と胸郭の軸回旋量はいずれも平均2.3度低下し、初期ダウンスイングで最大となる胸郭と骨盤の回旋差も平均0.9度小さくなりました。

胸郭と骨盤の向きの差を説明する水平投影の模式例です。実際の三次元解析では座標系・回転の定義・測定時刻をそろえます。角度差は回転速度や飛距離そのものではなく、大きいほど良いとは限りません。

同時に、体幹伸筋の持久力テストの保持時間も平均25.7秒短くなりました。研究者は、長時間のパッティング姿勢による体幹伸筋のが、その後のフルスイング動作変化に関係した可能性を示しています。

ただし、この研究は前後の比較で、疲労だけが原因だと確定したものではありません。また対象は熟練男性29人で、40分という条件です。すべてのゴルファーで同じ変化が起こる、あるいはパット練習を避けるべき、という意味ではありません。

実戦的には、長時間のパット練習直後にフルショットを打つ場合、普段と同じ回旋量や速度が自動的に出るとは限らない、と考えるのが妥当です。