ゴルフ百科事典

ゴルフ場の雑草は、見つけたら全部除去するべき?

害虫・雑草管理/雑草

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まず答え

いいえ。雑草対策の優先度は、場所・種類・量・広がり方・プレーへの影響で変わります。グリーンなど重要なプレー面では少量でも対処優先度が高くなりますが、低利用ラフや自然化区域では、影響が小さい雑草を一定範囲許容することもあります。監視して、許容できる範囲を超えた時に必要な方法を選ぶのが基本です。

詳しい解説

ゴルフ場でいう雑草は、単に「その植物が悪い」という意味ではなく、その場所で目標としている芝やプレー条件にとって不要な植物です。そのため、見つけた雑草をすべて同じ優先度で除去する必要はありません。

重要なのは場所です。グリーンのように転がりの均一性が求められる場所では、小さな侵入でも葉質や生育速度の違いがプレーへ影響しやすいため、早い段階で対処する価値があります。一方、プレーへの影響が小さいラフや自然化区域では、少量の雑草があっても、全面処理に使う薬剤・労力・芝への負担の方が大きい場合があります。

USGAやGCSAAが示す総合的病害虫・雑草管理(IPM)では、まず種類と発生場所を確認し、量や拡大傾向、芝やプレーへの影響を記録します。そのうえで、どこまでを許容するかという基準を場所ごとに決め、必要な水準を超えた場合に対策します。対策も、を高めて侵入しにくくする管理、手取りや局所処理、必要に応じた除草剤などを組み合わせます。

除草剤を使う場合も、見つけたその日に散布すればよいとは限りません。高温・乾燥などで芝が強いストレスを受けている時は薬害のリスクが高まることがあり、対象雑草の生育段階によって効きやすい時期も変わります。

つまり雑草管理の目的は「雑草ゼロ」ではなく、芝の健康とプレー品質を守りながら、必要な場所へ必要なだけ資源を使うことです。