コース管理作業は、 毎週 同じ 曜日・ 同じ 時刻に 固定した 方が いい?
コース管理・作業計画
まず答え
基本予定は必要ですが、固定しすぎない方が適切です。刈込みや更新作業の時期は、芝の伸び、水分、雨、気温、プレー開始時刻、人員・機械の状況で動かします。特に雨や過湿時は、予定どおり作業することが芝や仕上がりを悪くする場合があります。
詳しい解説
コース管理では、週間・月間の作業予定を持つこと自体は重要です。ただし、芝は工場の設備のように毎週同じ状態ではないため、予定表をそのまま実行することが目的ではありません。天候、芝の生育、水分、プレー予定を見ながら作業日や順番を動かします。
USGAは、グリーンはほぼ毎日刈ることがある一方、フェアウェイは週2〜4回、ラフは週1〜2回程度になることがあり、その頻度は季節や生育量で変わると説明しています。芝が速く伸びる時期と伸びにくい時期で、同じ刈込み間隔を固定する必要はありません。
雨は予定を大きく変える代表例です。USGAの管理事例では、長雨で土壌が飽和すると機械が入れず、刈込み頻度を落とす必要が生じています。コアエアレーションのように作業後の土や芝くずを乾かして回収したい更新作業も、雨が続けば延期した方が効率と仕上がりが良くなります。薬剤散布でも、製品が必要とする降雨までの乾燥時間が取れない日は予定変更が必要です。
逆に、予定表になかった作業を日中に入れることもあります。乾燥が進んだ場所への手散水、折れた枝の除去、散水設備の故障対応などは、その時点の状態を見て優先します。USGAは、朝に大半の作業を終えても、芝の乾燥や突発故障によって日中の管理が必要になると説明しています。
したがって実務では、①必ず必要な定期作業を基準予定へ置く、②芝の生育量と天気予報で前後させる、③プレー開始時刻と作業時間がぶつからないよう順番を調整する、④過湿・高温など芝を傷める条件では延期または負荷を下げる、という形で運用します。
コース管理のスケジュールは「曜日を守る表」ではなく、必要な作業を最も安全で効果的な時期へ配置するための基準です。予定変更そのものが管理の失敗ではなく、芝とプレー条件へ合わせて変更できることが重要です。