ゴルフ百科事典

芝草の「昆虫害虫」とは?

病害虫・昆虫

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まず答え

芝の葉・茎・根を食べたり、汁を吸ったり、地中を掘ったりして芝面を傷める昆虫です。被害の出方は種類と成長段階で違い、乾燥や病害と似ることもあるため、症状だけで決めず虫体・幼虫・食痕や根の状態を確認します。

詳しい解説

ゴルフ場の芝では、さまざまな昆虫が害虫になることがあります。重要なのは『虫がいること』ではなく、その昆虫が芝をどこで、どのように傷めているかです。葉を食べる種類、根を食べる種類、植物の汁を吸う種類、地中を掘って根域を乱す種類などで症状は変わります。

たとえばソッドウェブワームの幼虫は葉を食べ、不規則な褐色斑や芝の薄化を起こします。ケラ類(mole crickets)は地中を掘りながら根へ被害を与え、表面を不安定にすることがあります。コガネムシ類の幼虫は根を食べ、芝が乾燥したように薄く見えることがあります。USGAは、こうした根の食害が干ばつや生育不良と誤認される例を紹介しています。

吸汁性の害虫もいます。コナカイガラムシ類などは葉・茎・根から汁を吸い、芝を弱らせます。このように同じ『芝が黄色い』『密度が落ちた』という見た目でも、原因となる昆虫は一つではありません。

診断では、被害が広がる形、葉の食痕、根の減少、土中の幼虫、トンネルや土の盛り上がりなどを確認します。種類によって活動時期と有効な対策時期が違うため、症状だけを見て一律に薬剤処理するのは適切ではありません。

つまり芝草の昆虫害虫は、特定の虫名を覚えるだけでなく、『地上部を食べるのか、根を食べるのか、吸汁するのか、を乱すのか』という被害の仕組みで切り分けると理解しやすくなります。